本記事ではSplashtop for CACHATTO利用時の理論上の通信量目安についてご紹介します。
Splashtop for CACHATTO利用時の通信量については利用環境や、画質設定、リモート操作の方法によって変動するため、あくまで目安としてご参考ください。
また、本記事はSplashtop for CACHATTO V2 / V3 それぞれ共通の考え方となります。
本記事では以下について記載しています。
■前提
■通信帯域の目安について
■通信量の目安について
■Splashtop利用によって発生し得る社内からの通信について
■通信の増減に関わる要素
■前提
[用語の定義]
- 通信帯域
- 単位時間あたりにネットワークを流れる通信量、通信速度ともいう
- 単位:bps(1秒あたりに送信されるビット数)、バイト/秒(1秒あたりに送信されるバイト数) ※8 bps = 1 バイト/秒
→本記事では帯域の表示に一般的に使われるbpsでご案内いたします
- 通信量
- 実際の通信によって発生するデータ量
- 単位:バイト、ビット ※8 ビット = 1 バイト
→本記事では通信量の表示に一般的に使われるバイト(B)でご案内いたします
[Splastopの画像転送の仕組みについて]
- Splashtopは画面内の表示の変化部分を転送しているため、変化がない部分についてはデータの転送が発生致しません
そのため、画面の中で変化が大きい操作(動画閲覧等)を行うと大きな通信量が発生します - マルチモニター環境でご利用の場合、モニター台数ごとに通信量が増えます
上記の通り、画面の中で変化が発生しない場合にはほんとんど通信は発生しませんが、目安としては2台/3台と増えるにつれて、2倍/3倍になるとお考え下さい
■通信帯域の目安について
必要となる通信帯域の目安は以下の通りです。
※解像度はリモート端末で利用しているディスプレイでの解像度です
※Splashtop for CACHATTO V2 は4Kディスプレイでの利用には対応しておりません
-
オフィスワーク 通常利用時の
最大値
フルHD
(1920×1080 px)
1 Mbps 5 Mbps 4K
(3840×2160 px)
2~3 Mbps 5 Mbps
※各ケースの想定について
- オフィスワーク
メール閲覧、Officeファイル編集、Webポータル利用等、画面上の一部が変化していくような操作を行う際に必要となる帯域の目安 - 通常利用時の最大値
オフィスワーク時よりも大きな画面変化が起きるような操作を実行した際に必要となる帯域の目安
※原則 5 Mbpsに収まるよう、通信量を調整する仕組みになっていますが、瞬間的には5 Mbpsを超過する場合もあります
■通信量の目安について
通信帯域の目安を参考に、以下のように算出可能です。
- 例①:1時間の通信量は「450 MB」ほど
1 Mbps × 3600 ÷ 8 = 450 MB
- オフィスワーク用途
- 1時間程度利用
- フルHDディスプレイを利用する
- 例②:1時間の通信量は「900 MB」ほど
1 Mbps × 3600 ÷ 8 × 2 = 900 MB
- オフィスワーク用途
- 1時間程度利用
- フルHDディスプレイ 2台 で利用する
- 例②:1時間の通信量は「1.4 GB」ほど
3 Mbps × 3600 ÷ 8 = 1350 MB
- オフィスワーク用途
- 1時間程度利用
- 4Kディスプレイを利用する
- 例③:1時間の通信量は「2.2 GB」ほど
5 Mbps × 3600 ÷ 8 = 2250 MB
- Splashtopを利用して社内にある動画閲覧を続ける
- 1時間程度利用
- フルHDディスプレイを利用する
■Splashtop利用によって発生し得る社内からの通信について
上記目安に基づいて発生する通信は社内PCから外部ネットワークにアクセスする際にも発生します。
例えば、社員100ユーザーが同時にSplashtopを使ってオフィスワークすることを考える場合、100Mbps程度の帯域が消費されることが予想されます。
■通信の増減に関わる要素
以下の要素によって、通信(通信帯域/通信量)は増減します。
- フレームレート(FPS)の調整
Splashtop利用時にフレームレートを変更することで、転送頻度を抑えることができます
フレームレートの変更についてはマニュアルをご確認ください - 「3Gに最適化」設定の利用
3G回線に最適化されるため、通信量を抑えることができます
参考:Splashtop for CACHATTOの「3Gに最適化」設定について - 解像度の変更
お使いのディスプレイの解像度を下げることで通信量が減ります
参考(外部サイト):Windows 10で画面の解像度を変更する方法
参考(外部サイト):Macディスプレイの解像度を変更する